『☆ 財務諸表と資金調達☆ 7 . 債務返済能力』
「債務返済能力」は、銀行借入や社債等の「債務」に係る、利息支払いや元本償還を実行する確実性、いわゆる債務履行の確実性を示す指標で企業の信用力を評価する用語である。債務償還年数、デット・エクイティ・レシオ、ROA、現預金・債務比率などの財務指標を様々な角度で分析し、またヒストリカルな財務指標の安定度を計測しながら、企業の「債務返済能力」が評価される。キャッシュフローに焦点をあてると、「営業キャッシュフロー」(OCF)からメンテナンス投資に限定した「投資キャッシュフロー」(ICF)を控除した数値を「フリーキャッシュフロー」(FCF)と定義し、将来キャッシュフローを計算する上での基礎数値として用いる考え方がある。
ΣFCFが、将来企業が創出するキャッシュフローの大きさ、企業価値を算出する指標となる。また現時点における企業の清算価値、つまり今企業が保有している資産および債務以外の負債項目を時価評価し、現金換算可能純財産価値(Cash Equivalent、CE)を算出する。
CE+ΣFCFが将来のその企業のキャッシュ創出能力を示し、この金額と債務残高とを比較することで、債務履行の確実性について判断を行う重要な指標を得ることができる。(次回は「イールド・カーブ」)