『☆ 財務諸表と資金調達☆ 1 2 . チェックリスト』
企業の財務リスクを把握、管理するために、チェクリストを作成し、継続して管理する手法も有効である。リスク・キャピタルをどんなに精緻に計算しても、肝心の計算の基礎となるバランスシ-トの項目の正確性が欠如していたり、オフバランスの項目が把握されていなければ、リスクを計量化すること自体が無意味となる。チェックリストの作成は、企業の財務諸表の正確性を確保し、一定の水準を担保するためにも、簡易的で有効なツ-ルである。中小企業の場合、オフバランス項目の管理が、リスク管理上、特に重要となる。(1)企業集団の性質に影響を与えるもの(2)財務諸表で認識できない債務(3)資金調達活動(4)取引先、などが管理の対象となる。
(1)は、関係会社の設立・廃止、分割、買収等による企業集団の変化、増資・減資等資本の変化、を意味する。(2)は、債務保証、重要な訴訟等を意味する。(3)は、メインバンクの変化、債務免除の可能性、(4)は取引先の継続性、倒産リスク等を意味する。
継続企業の前提に関するチェックや、リスク・ファクターの洗出しも、重要な事項である。経営者確認状やコンフォートレタ-も同様である。財務諸表を将来の時間軸を導入して管理することで、中小企業のリスクがより有効に管理することができる。(次回は、「事業計画の管理手法」)