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『☆ 財務諸表と資金調達☆ 1 3 . 事業計画の管理手法』

 事業計画の管理手法として、最も一般的に普及している手法が、予算と実績との差異を分析して経営に反映する予算・実績管理手法である。いくつかの企業が導入しているこの手法を、さらに発展させた予算管理の手法を以下に紹介したい。四半期ごとの予算(月次ごとの予算でも可)と3事業年度の予算を作成し、一四半期が終了する度に、残りの四半期と3事業年度の予想のアップデ-トを行う手法が、予実管理の手法として確立されている。

 この手法が優れている点は、(1)経営者に対して、絶えず事業年度終了後の決算書の姿を思い描かせること(2)四半期ごとの目標を達成させるための手段を考えさせるインセンティブを、経営者に与えること(3)予算→予想→実績と、予算と対比するファクタ-として予想値を導入することで、経営者に報告する速度が迅速化されること、が考えられる。

 この制度を企業が導入するためには、財務担当者が業績の変動要因(バリュー・ドライバー)を正しく把握し、予想値、特に四半期ベースの予想値の正確性を高める必要がある。中小企業を取巻く事業環境は年々厳しさを増しており、財務報告の迅速性と経営への関与度を高めることが、資金調達を行う上でも重要な要素となる。(次回は、「財務諸表の作成方法」)