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『☆ファイナンスから事業計画へ 予算が事業計画から消えた?』

 ある外資系金融機関で、2003年度から予算の作成を廃止する、という通達がグロ-バルの最高財務責任者から届いた。予算の作成義務が免除されたので、これはラッキ-と思って喜んでいると、代わりに四半期ごとの予想を3カ月ごとに更新し、グローバルの財務部門に提出せよ、という通達が届いた。結果として、年4回予算を組むようなものである。

 四半期ごとに財務部門が各拠点の財務予想を提出することは、3つの意義がある。第一に事業計画の内容を追求するだけでなく、事業計画で定める予算と実績の差異分析を、月次実績ベ-スから年度予想ベ-スに転換し、経営者に理解しやすい予算・実績分析を試みること。第二に、年度予想を行うためには、売上高を月次別、顧客別、商品別、地域別、店舗別に分析する基盤の構築が必要なこと。第三に、四半期ごとの予想は、経営と財務、営業・商品の責任者が一体となって作成する体制を必要としており、より現場に近い財務分析が行われること、である。第2四半期を過ぎると、予想は月次ベ-スで更新されるし、経営陣からも更新を要請される。

 四半期および月次報告は、収入、費用、投資の予想について、予想の精度を向上させるツ-ルであり、予算をより高度な運営手法で管理する方法である。