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『☆ ☆ ☆ Weekly コラム☆ ☆ ☆ 経営改善の成否』

 X社(機械部品製造業、社員120人)は数年間赤字が続き、経営改善の一環として役員会で経費節減を検討した。

 専務(社長の弟)と常務(社長の長男)は、一部正社員のパート化又は賞与の大幅カットを主張した。年間約5千万円の人件費節減で、赤字がほぼ解消されると言う。

 これに対して、社長は大反対であった。経営は苦しいが社員も必死に働いており、また住宅ローンを抱えた社員や教育費に追われている社員が多いことから、給与水準を落とすことは忍びないと言う。結局、役員会で決まったことは、社長・専務・常務の報酬を半減することと、工場の隅にある遊休地300坪を売却することであった。

 以上の経過は全社員に伝えられたが、改めて厳しい経営状況に驚くと同時に、経営者の強い責任感と思い遣りに感動したのである。特に、幹部社員は社長の決意を切実な思いで聞いていたものである。

 この後、X社では幹部社員から平社員まで一丸となり、経費節減は勿論、コスト削減・新商品の開発・新市場の開拓等に邁進して、4年目には赤字経営から脱却した。

 経営改善は考え抜いた経営計画や戦略が必要である。しかし、その確実な実行と目標利益の獲得は、取り組む人がその目標に敬服・共感しなければ成功しないであろう。