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『☆ ☆ ☆ Weekly コラム☆ ☆ ☆ 後継者は誰か』

「後継者がいなくて困った」という話をよく聞く。同時に、「誰を後継者にすべきか悩んでいる」(特に同族経営体)といった相談も意外に多い。同族経営の場合、事業承継は相続問題と複雑に関係しながら、親族間や関係社員との紛争になることもある。

X社(結婚式場の運営、社員28人)は、現社長夫妻が35年前に創業した。新しい結婚様式の時流に乗って、比較的好業績で推移してきた。社長には、長女(37歳、X社に15年勤務)と長男(27歳、大卒後同業他社に勤務)がいる。長女が社長の右腕として営業や渉外を担当してきたの で、一時は長女を後継者と考えた時期もあった。姉弟の年が大きく離れている為、その頃は長男が頼りなく見えたのであろう。

ところが、近々長男がX社の後継者として入職することが決まった。事務能力や営業力は社長や従業員から見て、長女の方がずっと上である。長女も後継者問題を承知したが、将来の相続分が気になるようだ。

「長男には、最初どんな仕事をどんな処遇でやらすべきですか。最初から取締役は早いですか」と社長は問う。「まず、平社員として社内の業務習得と従業員との人間関係を形成すること、次にX社(又は社長)のビジョンと経営理念を共有すること、取締役はその後ですね」とアドバイスした。