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『国際的な会計の動きに日本はどう対応するか』

 EU市場に上場するEU域内の企業は、 2005年から国際会計基準(国際財務報 告基準・IFRS)による連結財務諸表の 作成が義務付けられている。EU域外の上 場企業も、2009年から、IFRSまた はIFRSと同等の会計基準での連結財務 諸表の作成が義務付けられるため、日本の 企業会計基準委員会では、日本基準がIF RSと同等と認められるためのコンバージ ェンスを行っている。既報のとおり、EC (欧州委員会)からは、「日本基準はIF RSと同等である」との仮のお墨付きをも らっており、年内にも正式に公表される予 定である。

 ただ、日本が大きな影響を受ける米国の 動向が急である。米国SEC(証券取引委 員会)は近く改正版のロードマップを公表 する見込みで、そこでは、米国企業もIF RSを適用できること、将来的にはIFR Sを義務化する方向性が打ち出されるもの との観測がある。もし米国がIFRSを導 入すると、先進国でIFRSを採用しない 国は日本だけとなり、孤立化するおそれが ある。金融庁を中心に「連結先行論」(連 結財務諸表だけIFRSまたはコンバージ ェンスを完了させた日本基準を適用し、個 別財務諸表は遅れて連結に一致させる)で 急場をしのごうという考えが出ているが、 効果のほどは未知数だ。